仕事を辞めた理由【3】
やり甲斐ある仕事を辞めた理由【3】は、
本屋衰退の予感
書店書店オーナー経歴は少々変わっていて、専門書の全国外商で財を成し、その後自分の故郷で実店舗の本屋展開を始めた野心家だったのでスタッフにも大変厳しかった。
でも所詮大都市と違って、田舎人のノンビリ社員にイライラしていたのか?
いつもの口癖が、
「狭い地域だけで物事を見るな!大きな世界を見て判断せよ」
その為、毎年の社員旅行もアジア各地の海外旅行(当時は国内より海外が安かった?)
おかげさまで好奇心旺盛な私には大変刺激的だった。
しかしながら、ハードな日常の仕事終えてハードな日程の海外旅行なので、現地に到着して発作を起こすこともあり、一人ホテルでお留守番したこともある。
結果的に?海外が身近になって、視野を広げたことが辞める理由の一つにもなった。
当時アメリカの書店事情が大型書店だけが生き残り、小規模書店がドンドン減少していた。
アメリカがクシャミすると日本は風邪をひく(今では肺炎になる?)と言われるように、アメリカと日本の出版業界の仕組みは全く違うらしいが、数年後の日本も同じ道を辿る気がした。
コンピューター普及で時代が変わる!?そんな予感
まだ電子書籍が普及している時ではなく、田舎の書店にさほど危機感はなかった思うが、なんとなく確信があった。
書店に将来があるだろうか?
すでに人生の後半戦?40歳だったので、会社の心配より、自分の心配だけしてしまった(>_<)
全店舗の管理していたので、大変無責任で本当に申し訳なかったと思うが、
もし?10年後本屋が限界迎えた時、50代からの転職は難しい
転職するなら、今!しかない
会社は私の老後の心配はしてくれない
仕事は大変でもやり甲斐あって楽しかったが、
やめる理由3つが出揃った
1,自営の夢を叶える
2,ストレスと発作
3,時代の変化と将来の不安
勿論!オーナーへの退職願いは、病気を理由にした。
仕事中や出張中などにも発作が起きて救急車呼ぶ事が数度あったので仕方なく了承してもらえた。
残念ながら私の予想は当たり、退職10年後くらいから大型書店以外の小規模書店が消えている。
- 電子書籍の普及で紙の本を読む人が少なくなった
- 高齢化社会で老眼が増え、本の文字を見るのが億劫になった?
- スマホの普及で情報が溢れ、本に興味を持つ人が減った
- 本の買取り店が増えて万引きも増え、倒産する書店が増えた
- Amazonなど豊富な品揃えで、書店で本を買う必要がなくなった
私の前職場はこの時代の波にのまれる前に、オーナーの病気により全店舗を閉店させた。
閉店した店舗跡地を車で通り過ぎると懐かしく思い出される。
今でも読書は好きなので、
欲しい本はAmazoで注文、暇つぶしの本は図書館で借りる。
読みたい本が決っていないとき、新しい本との出会いを求めるときは書店へ行き、手にとって本を探す。
新刊書の香りと、紙の手触りに癒されて幸せな気分になる♪
紙の本がなくなる時代がくるのだろうか?